貸金庫規定(カード方式)

1.(この規定の契約に係る契約の成立)

当行は、お客さまからこの規定に係る当行所定の申込書の提出を受け、当行がこれを承諾したときに、当該取引に係る取引が成立するものとします。

 

1.の2(格納品の範囲)

(1)貸金庫には、次に掲げるものを格納することができます。

①公社債券、株券その他の有価証券

②預金通帳・証書、契約証書、権利書その他の重要書類

③貴金属、宝石その他の貴重品

④前各号に掲げるものに準ずると認められるもの

(2)当行は前項各号に掲げるものについても、相当の理由があるときは格納をお断りすることがあります。

 

2.(契約期間等)

この契約の当初契約期間は、契約日から最初に到来する3月末日までとし、契約期間満了日までに借主または当行から解約の申出をしない限り、この契約は期間満了日の翌日から1年間継続されるものとします。継続後も同様とします。

 

3.(使用料)

(1)貸金庫の使用料は、当行貸金庫使用料一覧表の料率により1年分を前払いするものとし、毎年4月14日までに、借主が指定した預金口座から、普通預金・総合口座通帳、同払戻請求書または小切手によらず払戻しのうえ使用料に充当します。なお、当初契約期間の使用料は、契約時に契約日の属する月を1ヶ月としてその月から月割計算により支払ってください。

(2)使用料は諸般の情勢により変更することがあります。変更後の使用料は、変更日以後最初に継続される契約期間から適用します。

(3)契約期間中に解約があった場合は、解約日の属する月の翌月から期間満了日までの使用料を月割計算により返戻します。

 

4.(カードの保管)

(1)貸金庫に付属する鍵正副2個のうち、正鍵は借主が保管し、副鍵は当行立会いのうえ借主が届出の印章により封印し、当行が保管します。

(2)当行は借主に貸金庫カード(以下「カード」といいます)1 枚を発行します。カードは借主自身が保管してください。借主があらかじめ届出た代理人による貸金庫の開閉を行う場合には、代理人にカードを発行しますので代理人が保管してください。

 

5.(貸金庫の開閉等)

(1)貸金庫の開閉は、借主または借主があらかじめ届出た代理人が正鍵を使用して行ってください。

(2)貸金庫前室へは、専用入口に備付けのカード読取機にカードを挿入して入室して下さい。開扉にあたっては、カードをカード読取機に挿入し、届出の暗証をボタンにより操作してください。なお、閉扉後は貸金庫の施錠を確認してください。

(3)格納品の出し入れは、当行所定の場所で行ってください。

(4)停電、故障等により、カードによる暗証照合機の取扱いができないときは、当行所定の貸金庫開閉依頼票に借主または代理人の自署および届出印押印してカードとともに提出してください。

 

6.(届出事項の変更等)

(1)印章もしくはカードを失ったとき、または印章、暗証、名称、代表者、代理人、住所その他の届出事項に変更があったときは、直ちに書面によって当店に届出てください。この届出の前に、届出をおこなわなかったことにより生じた損害については、当行は責任を負いません。カードまたは正鍵を失ったときもしくは毀損したときも同様とします。

(2)届出のあった名称、住所にあてて当行が通知または送付書類を発送した場合には、延着しまたは到着しなかったときでも、通常到達すべき時に到達したものとみなします。

 

7.(印章、カード、鍵の喪失時等の取扱い)

(1)印章、カードもしくは正鍵を失った場合の貸金庫の開閉は、当行所定の手続きをした後に行ってください。この場合、相当の期間をおき、また、保証人を求めることがあります。

(2)正鍵もしくはカードを失った場合または毀損した場合は、錠前等の取替えに要する費用または所定のカード再発行手数料を支払ってください。なお、当行が貸金庫の変更を求めたときは、直ちにこれに応じてください。

 

8.(暗証照合、印鑑照合等)

(1)貸金庫の開庫にあたり、操作機によりカードを確認し、操作機利用の際使用された暗証と届出の暗証との一致を確認して開扉そのたの取扱いをしましたうえは、借主または代理人自身が操作したものとし、カードまたは暗証につき偽造、変造、盗用その他の事故があっても、そのために生じた損害については当行は責任を負いません。なお、第5条第4項の場合に当行の窓口において貸金庫開閉依頼票に押印された印影を届出印との一致を確認のうえ取扱しました場合にも同様とします。

(2)諸届その他の貸金庫取引に関する書類に使用された印影を届出の印鑑と相当の注意をもって照合し、相違ないものと認めて開扉その他の取扱いをしましたうえは、それらの書類につき偽造、変造その他の事故があってもそのために生じた損害については、当行は責任を負いません。なお、貸金庫の開閉に使用される鍵について当行は確認する義務を負いません。

 

9.(損害の負担等)

(1)災害、事変その他の不可抗力の事由または当行の責めによらない事由により、貸金庫設備の故障等が発生した場合には、貸金庫の開扉には応じられないことがあります。このために生じた損害については当行は責任を負いません。

(2)前項の事由による格納品の紛失、滅失、毀損、変質等の損害についても当行は責任を負いません。

(3)借主もしくは代理人の責めに帰すべき事由または格納品の変質等により、当行または第三者が損害を受けたときは、その損害を賠償してください。

 

10.(反社会的勢力との取引拒絶)

この貸金庫は、第11条第3項各号のいずれにも該当しない場合に使用することができ、第11条第3項各号の一にでも該当する場合には、当行はこの貸金庫の使用申込をおことわりするものとします。

 

11.(解約等)

(1)この契約は、借主の申出によりいつでも解約することができます。この場合、正鍵、カードおよび届出の印章を持参し、当行所定の手続きをしたうえ貸金庫を直ちに明渡してください。なお、正鍵、カードまたは届出の印章を失った場合に解約するときは、この他、第7条に準じて取扱います。

(2)次の各号の一にでも該当する場合には、当行はいつでもこの契約を解約することができるものとします。この場合、当行から解約の通知があったときは、直ちに前項と同様の手続きをしたうえ貸金庫を明渡してください。第2条により契約期間が満了し契約が更新されないときも同様とします。

①借主が使用料を支払わないとき

②借主について相続の開始があったとき

③借主もしくは代理人の責めに帰すべき事由または格納品の変質等により、当行もしくは第三者に損害を与えまたはそのおそれがあると認められる相当の事由が生じたとき

④店舗の改築、閉鎖その他相当の事由があるとき

⑤借主または代理人がこの規定に違反したとき

⑥カードの改ざん、不正使用など当行がカードの利用を不適当と認めたとき

(3)前項のほか、次の各号の一にでも該当し、借主との取引を継続することが不適切である場合には、当行はこの貸金庫の利用を停止し、または借主に通知することによりこの契約を解約することができるものとします。この場合、当行から解約の通知があったときは、直ちに第1項と同様の手続をしたうえ貸金庫を明渡してください。なお、この解約によって生じた損害については、当行は責任を負いません。また、この解約により当行に損害が生じたときは、その損害額を支払ってください。

①借主が貸金庫使用申込時にした表明・確約に関して虚偽の申告をしたことが判明した場合

②借主または代理人が、暴力団、暴力団員、暴力団員でなくなった時から5年を経過しない者、暴力団準構成員、暴力団関係企業、総会屋等、社会運動等標ぼうゴロまたは特殊知能暴力集団等、その他これらに準ずる者(以下これらを暴力団員等という)に該当し、または次のいずれかに該当することが判明した場合
A.暴力団員等が経営を支配していると認められる関係を有すること
B.暴力団員等が経営に実質的に関与していると認められる関係を有すること
C.自己、自社もしくは第三者の不正の利益を図る目的または第三者に損害を加える目的をもってするなど、不当に暴力団員等を利用していると認められる関係を有すること
D.暴力団員等に対して資金等を提供し、または便宜を供与するなどの関与をしていると認められる関係を有すること
E. 役員または経営に実質的に関与している者が暴力団員等と社会的に非難されるべき関係を有すること

③ 借主または代理人が、自らまたは第三者を利用して次のいずれかに該当する行為をした場合
A.暴力的な要求行為
B.法的な責任を超えた不当な要求行為
C.取引に関して、脅迫的な言動をし、または暴力を用いる行為
D.風説を流布し、偽計を用いまたは威力を用いて当行の信用を毀損し、または当行の業務を妨害する行為
E.その他AからDに準ずる行為

(4)前2・3項の明渡しが遅延したときは、遅延損害金として解約日または契約期間の満了日の属する月の翌月から明渡しの日の属する月までの使用料相当額を月割計算により支払ってください。この場合、第3条第3項にもとづく返戻金は、遅延損害金に充当します。不足額が生じたときは直ちに支払ってください。なお、当行はこの不足額を明渡しの日に第3条第1項の方法に準じて自動引落しすることができるものとします。

(5)第1項から第3項の明渡しが3ヶ月以上遅延したときは、当行は副鍵を使用して貸金庫を開扉のうえ、格納品を別途管理しもしくは一般に適当と認められる方法、時期、価格等により処分し、または処分が困難な場合には廃棄することができるものとします。なお、当行は貸金庫の開扉に際して公証人等に立会いを求めることができるものとします。これらに要する費用は借主の負担とします。

(6)使用料、遅延損害金その他借主が負担すべき費用が支払われないときは、前項の処分代金をこれに充当することができるものとします。この場合、不足額が生じたときは、当行からの請求がありしだい支払ってください。

 

12.(貸金庫の修繕、移転等)

貸金庫の修繕または移転その他やむを得ない事情により、当行が格納品の一時引取りまたは貸金庫の変更を求めたときは、直ちにこれに応じてください。

 

13.(緊急措置)

法令の定めるところにより貸金庫の開扉を求められたとき、または店舗の火災、格納品の異変等緊急を要するときは、当行は副鍵を使用して貸金庫を開扉し臨機の処置をすることができるものとします。このために生じた損害については当行は責任を負いません。

 

14.(譲渡、転貸等の禁止)

(1)貸金庫の使用権は譲渡、転貸または質入れすることはできません。

(2)カードは譲渡、質入することはできません。

 

15.(規定の変更)

(1)この規定の各条項その他の条件は、金融情勢その他の状況の変化その他相当の事由があると当行が認める場合には、民法548条の4の規定に基づき、変更されることがあります。この場合、当行は当行ウェブサイトへの掲載、店頭表示による公表、その他相当の方法で周知することとします。

(2)前項の変更は、公表の際に定める 1 か月以上の相当な期間を経過した日から適用されるものとします。

(3)当行ウェブサイトにこの規定が掲載されている場合、当行ウェブサイトに掲載された規定が最新の規定であり、本取引についての効力を優先的に有するものとします。

 

以上

(2020年4月1日現在)

 

ご注意

※貸金庫取引は、格納場所をお取引先にお貸するものであり、格納品そのものをお預かりするものではありません。

※貸金庫ご利用カードのお取扱上のお願い
貸金庫ご利用カード(以下、カード)は通帳や印鑑と同様のお取扱をお願いします。

・暗証番号は他人に知られないようにご注意ください。

・カードは他人に貸したり、譲り渡したりしないでください。

・カードを万一なくされたときは、すみやかに当店にご連絡ください。

・カードを折り曲げたり、テレビ・ステレオ・冷蔵庫・携帯電話など強い磁気のあるところに置くことはお避けください。

・カードを破損した場合など、使えなくなった場合はお早目に当店にお申し出ください。