
就職活動で宮崎銀行を選んだ経緯を教えてください。
もともと家族と過ごすことが好きだったので、実家に帰りたいとは思っていました。東京は人が多いので、私じゃなくても、誰かができる仕事が多い。でも、宮崎の仕事を選ぶ人は少ないから、”私でなければ”という価値を発揮できると思っていました。
そんな思いから九州企業の合同説明会に参加。当行のインターンシップ開催の知らせを受け、参加することにしました。驚いたのは、若い行員の皆さんがインターンシップの運営をされていることでした。若手にも責任ある仕事を任せてもらえるんだと。若くても本部で働けるということも、私にとってはちょっとした衝撃だったんです。
最終的に宮崎銀行を選んだのは、タイミングよくコース別採用が始まり、IT・デジタル関連の専門職として働けることがわかったからです。IT関連の仕事に興味があってシステム会社なども受けていたので、IT・デジタルコースがあることは決め手となりました。数学を専攻した大学院生が地方銀行に就職するのは異色だと言われますが、私にとってはまったく違和感のない選択でした。

ご自身の業務内容について教えてください。
みやぎんアプリの企画やシステム改修を担当しています。みやぎんアプリは2021年にリリースされ、高い利用率を誇る、お客さまからの評価が高いアプリです。一般的にアプリの利用率は、リリース直後は高くても、時間とともに低下していくのが常識です。みやぎんアプリにもそのリスクはあり、利用率が低下しないよう細かな改善を加えるというミッションが課せられました。アイコンのデザイン変更や文字を読みやすくするといった細かな改修ですが、より使いやすいアプリとすることで利用率を保っています。このノウハウは、地元のIT企業や東京のITベンダーへの出向を通じて身に付けました。

やりがいについて教えてください。
自分が関わったアプリが実際に大勢のお客さまにご利用いただいているのは非常に嬉しく、大きな達成感を得られています。ユーザー数は20万人を超えており、両親や友人も使ってくれています。「これ、便利だね」という感想は、シンプルですが、何よりも嬉しい勲章です。

今後の目標について教えてください。
銀行は、データビジネスなんです。山のようなデータが眠っており、テクノロジーによってそれらをいかに活用できるかが今後の重要な戦略になっていくと考えています。『みやぎんアプリ』をとってみても、膨大な数の登録者のデータをマーケティングに活かせるはずです。学生時代に学んだ数学の知見も、そうした取り組みに活かせるのではないかと思っています。